【 ご参考資料 】 フィアット、VEBAトラストからのクライスラーグループLLCの持株買収を完了
2014年1月22日
Corporate
フィアットS.p.A.(以下、フィアット)は、同社の完全子会社であるフィアット・ノース・アメリカ LLC(以下、FNA)を通じてVEBA Trust(※)(以下、VEBAトラスト)が保有するクライスラーグループLLC(以下、クライスラーグループ)の全株式の取得が本日完了したことを発表します。これにより、クライスラーグループはフィアットの完全子会社となりました。この完全子会社化で発生する対価は以下のとおりです。
- クライスラーグループからメンバーに対して、2014年1月21日に支払われる19億米ドルの特別配当(FNAは、この特別配当のうち自社の取り分を対価としてVEBAトラストに支払う)
- FNAからVEBAトラストに支払われる17億5,000万米ドルの現金
フィアットは上の17億5,000万米ドルを手元資金で賄い、クライスラーグループは上の特別配当を手元資金で賄いました。
なお、先の発表どおり、クライスラーグループと国際労働組合、全米合同自動車・航空機・農業機械労働者国際組合(以下、UAW)は、上記の取引と同時に、クライスラーグループの既存の包括労働契約に基づいて、クライスラーグループからVEBAトラストに対して総額7億米ドルの追加出資を年4回の分割払いにより行い、またこの支払の第1回分はフィアットとの取引完了に関連して行うことを定めた覚書を締結しました。
また、この取引の一環として、FNAとVEBAトラストは可能な限り早急に、コールオプション契約の解釈に関連したデラウェア衡平法裁判所での訴訟を取り下げます。
以上
当報道資料は、2014年1月21日(現地時間)にフィアット社が発表したプレスリリースの抄訳です。原文は以下URLをご参照ください。
※UAW Retiree Medical Benefits Trust, a Voluntary Employees’ Beneficiary Association(VEBA Trust)は、クライスラー社退職者の医療費支払いのため設立され、独立して運営されている基金