【ご参考資料】フィアットグループ2013 年度決算を発表

2014年1月30日
Corporate

[イタリア トリノ 2014 年1 月29 日(現地時間)発]

● グローバルでの出荷台数は、435 万台と前年度比3%増。LATAM、EMEA ではやや減少するもNAFTA、APAC では堅調な伸びを示した。
● 2013 年度通期のグループ売上高は、総額868 億ユーロで前年度比3%増。(為替レート固定ベースでは7%増)
● 地域別では、NAFTA の売上高が出荷台数増加を背景に5%増の458 億ユーロ。LATAM の売上高は100 億ユーロで、名目ベースでは10%減。APAC の売上高は48%増の46 億ユーロと好調。EMEAは、欧州での上半期の出荷台数減少を反映して2%減の174 億ユーロ。
● 営業利益は34 億ユーロ。前年度の35 億ユーロからは減少するも為替レート固定ベースでは1 億ユーロ増。NAFTA での新製品発売に伴う研究開発費償却の3 億ユーロ増も反映されている。EMEAでの損失は、製品ミックスとコスト効率の改善により、2 億3,300 万ユーロ減少して4 億7,000万ユーロ。
● 純利益は、クライスラーに関連した純繰延税資産の計上による15 億ユーロの押し上げ効果を含め、19 億5,100 万ユーロ(ただし純特別費用5 億ユーロに相殺)。
● 2013 年12 月31 日時点での純事業負債は66 億ユーロ。第4 四半期のクライスラーによる14 億ユーロ、フィアットによる3 億ユーロの順調なキャッシュフロー生成により第3 四半期末の83 億ユーロから低下。これにより、2013 年度通期の純事業負債拡大高は1 億ユーロに抑えられたが、株式投資を除外した当年度のキャッシュフローは1 億ユーロの黒字。年度末時点でのクライスラーの純現金残高は2 億ユーロ。
● Jeep®のグローバルでの出荷台数は732,000 台。2 年連続で過去最高を達成。
● プレミアムブランドの売上高は31%増の38 億ユーロ。フェラーリ5%増、マセラティは当年度に発表した新モデルが好調だったことにより2 倍を超える17 億ユーロ。フェラーリとマセラティはいずれも前年度から大きく改善。マセラティは3 倍の1 億7,100 万ユーロを計上。
● コンポーネントの売上高は前年度から横ばい(CER ベースでは4%増)の81 億ユーロ。
● 2013 年12 月31 日時点での利用可能な流動性総額は、未利用の確定貸付枠30 億ユーロを含めて9 月末から26 億ユーロ増の227 億ユーロ。(フィアット121 億、クライスラー106 億)
● 2014 年度の見通し:
2014 年5 月初めにグループの事業計画の改訂を発表する予定。この改訂の重要性はVEBA トラストが保有していたクライスラーの少数株取得に伴いより一層高まっている。この改訂を反映しないグループの2014 年度の見通しは以下のとおり。
 ▶ 売上高:約930 億ユーロ
 ▶ 営業利益:約36 億ユーロから40 億ユーロ
 ▶ 純利益:約6 億ユーロから8 億ユーロ、1 株当たり利益は約0.10 ユーロ(特別利益/費用を除く)から約0.44 ユーロ〜0.60 ユーロに改善(純利益の見込み額にはクライスラー関連の純繰延税資産を2013 年度末に計上したことに伴う5 億ユーロの繰延税費用増加を含む)
 ▶ 純事業負債:98 億ユーロから103 億ユーロ(2014 年1 月1 日付で有効になったIFRS 11 導入の影響[約3 億ユーロ]に加え、2014 年1 月21 日付のVEBA トラストが保有するChrysler Group LLC の残り41.5%の少数株購入に伴う現金支出[27 億ユーロ]を含む)

【フィアットグループ 主要な業績】

単位:百万ユーロ