【ご参考資料】Alfa Romeo Stelvio
(アルファロメオ・ステルヴィオ) ワールドプレミア

2016年11月17日
Alfa Romeo

[米国ロサンゼルス  2016年11月16日(現地時間)発]

  • ロサンゼルス・オートショーにてアルファロメオ初のSUV新型モデル「アルファロメオ・ステルヴィオ」を発表
  • 目を惹くデザイン、性能、技術を備えた「Meccanica delle emozioni」(感情のメカニクス)としてのSUV。アルファロメオ本来の精神を体現
  • イタリアで最も標高の高い峠で達成された伝説的偉業にちなんで命名
  • イタリアンスタイリングと表情豊かなプロポーション、シンプリシティ、極上の表面仕上げ
  • フェラーリのテクノロジーと技術ノウハウに想を得た510ps 2.9L V型6気筒ツインターボガソリンエンジンを搭載
  • 4×4システムには、駆動力配分をリアルタイムでコントロールするQ4テクノロジーを採用
  • トラクションを最大限引き出すトルクベクトリング、あらゆる路面で制動距離を大きく短縮するインテグレーテッドブレーキシステムなど、独自の画期的な技術装備
  • AlfaLinkサスペンションの専用アーキテクチャーや、完璧な重量配分、優れたパワーウェイトレシオにより爽快な走りを実現
  • ステルヴィオへの280ps 2.0Lターボガソリンエンジン(8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせ)の導入をアルファロメオとして確認。

アルファロメオの最新モデルがロサンゼルス・オートショーでデビューを果たしました。「Stelvio(ステルヴィオ)」と命名されたこのモデルは、アルファロメオ・ブランドの100年を超える歴史の中でも初めてのSUVとなります。展示車両は「Quadrifoglio(クアドリフォリオ)」グレードの「ステルヴィオ クアドリフォリオ」です。

アルファロメオ・ステルヴィオは、ブランドの本来の精神を体現するものであり、アルファロメオを数ある自動車ブランドの中でもきわめて魅力的なものとしている5つの特性、明確なイタリアンスタイリング、革新的な最新のエンジン、申し分のない重量配分、独自の技術装備、優れたパワーウェイトレシオを備えています。

新型ステルヴィオの開発拠点は、イタリア・モデナにあるアルファロメオのエンジニアリングセンター。生産は、最近全面改修を済ませたカッシーノ工場に設置されたアルファロメオ最新モデル専用生産ラインで行われます。2015年に発売され、その革命的なスタイリングとスポーツハンドリング、優れたテクノロジーによりアルファロメオに新時代を開いた「アルファロメオ・ジュリア」も同ラインで生産されています。その同じ特質が新たな車種に再び注入され、今回登場したのが画期的なSUVステルヴィオ。アルファロメオの純粋なスポーツスタイリングと最高水準のパフォーマンス、それにプレミアムスモールSUVセグメントでは他に類を見ない技術装備をお届けします。

アルファロメオ・ステルヴィオはその名が示すとおり、最も目が高く、最も熟練したドライバーでさえ驚くような爽快な走りを確実にお届けします。ステルヴィオ峠は、峠としてはイタリアで最も標高が高く(ヨーロッパでは2番目)、全長20kmにわたるその峠道は、75ヶ所のカーブと息を呑むような眺望、そしてめまいがするほど急激に高度が増すこと(最高地点の標高2,758m)で知られ、自転車やモータースポーツの一流選手が長年闘いを繰り広げた舞台として、本格ロードレースの聖地となっています。20世紀の戦時中に輸送の大動脈となったこのワインディングロードは、今では重要な観光名所となりました。走りに打ってつけのこの道を楽しみ、その喜びを味わい尽くすには1人もよし、友人や家族を伴うのもまたよし。そのために、走りの喜びとイタリアンスタイリング、多機能性の3つの要素を他に類を見ない形で融合したSUVは、この世に1つしかありません。

魅力的なアルファロメオのスタイリングとクリーンな輪郭線
アルファロメオ・ステルヴィオは、伝統、スピード、美しさを完璧に融合したクルマです。その巧みな「錬金術」は、アルファロメオ・ブランドの100年以上にわたる歴史の中で不可欠な一部となっています。この融合を実現するには、これまでと同じく今日においても、プロポーション、シンプリシティ、最高品質の表面仕上げというイタリアンデザインの3つの特別な要素を融合させる才能が要求されます。アルファロメオ・ジュリアを生み出したのもこの同じ3つの要素ですが、スポーツユーティリティービークルはボリュームがまったく異なるため、包括的な手直しが施されました。

とりわけステルヴィオのプロポーションは、長さ468cm、高さ165cm、幅216cmの控えめなサイズが示すように、強さとダイナミズム、コンパクトさを表現しています。
サイドビューも同じ印象で、コンパクトカーを想わせる輪郭線がフロントから始まりリアへと流れています。キャビンは急傾斜のテールゲートで終わっていますが、その上部には空力性能を最大限高めるスポイラーを設けています。これはこれだけのパワーを詰め込んだクルマにとっては、非常に重要なアイテムです。

アルファロメオ・スタイリングが現れる、もう1つの要素である上質の表面仕上げ。車両全体にわたって豊かで調和ある効果を生み出します。その結果として彫刻的なフォルムが与えられています。ステルヴィオのサイドビューではこのフォルムによって、光を捉える面と影となる面との間に鋭利なコントラストが生み出されています。このサイドビューの「筋肉組織」は基本的に、前後のフェンダーを強調する役目を果たしているのです。

ロサンゼルスで発表となった「Stelvio Quadrifoglio(ステルヴィオ クアドリフォリオ)」は、スポーツキャラクターをいっそう強調する、カーボンインサート付のボディー同色サイドスカートを採用しています。こうしたデザインは、前後のバンパーやパワフルなスタイルのホイールアーチ(いずれもボディ同色)と組み合わせており、ステルヴィオ クアドリフォリオは、このセグメントの従来型SUVよりもスポーツセダンに近い姿となっています。

イタリアンスタイルの3番目の要素である「シンプリシティ」は、自動車産業における創造プロセスとして最も複雑な「クルマをデザインする」作業を覆い隠すものです。スタイリングとは”メイド イン イタリー”の優美な形と洗練されたテイストを強調する簡素で自然な線を生み出すという、息の長い複雑な作業を見えなくする仕事であるからです。そしてこの手法はアルファロメオ・デザインの歩みを一貫しており、明確で張りのあるラインによる表現を常に追求してきました。新型ステルヴィオがいくつかの際立つデザインをベースとする強烈な個性を備えているのも、そのためです。例えば、クローバーの葉の形を表したフロントエンドは、おそらく自動車スタイリングの中でも最も有名ですぐに見分けがつくトレードマーク的存在でしょう。

510ps 2.9L V型6気筒ツインターボガソリンエンジンによる爽快な走り
新型ステルヴィオ クアドリフォリオでは、テクノロジーとパフォーマンスの両面で独自性を持つパワープラントを採用しました。510ps 2.9L V型6気筒ツインターボエンジンと8速オートマチックトランスミッションの組み合わせです。

6気筒ツインターボガソリンエンジンは、フェラーリのテクノロジーと技術ノウハウをヒントに100%アルミニウム製とすることで、フロントアクスルを中心に車両の軽量化を図っています。

さらに注目すべき点として、驚異的な出力とトルクを発生しながらも、電子制御シリンダー休止システムにより燃費も非常に優れていることが挙げられます。また、アルファロメオのすべての次世代エンジン同様、エンジンノートはもちろん、優れたパフォーマンスにふさわしいアルファロメオ独特の音色となっています。

また、ZF製の8速オートマチックトランスミッションは特別なチューニングが施されており、「レース」モードでのシフト時間はわずか150ミリ秒となっています。このトランスミッションはまた、ロックアップクラッチを搭載しているため、いったんギアが入ればダイレクトな加速感が得られます。さらに、Alfa D.N.A.プロセレクターで設定したモードに応じて、市街地周辺を含むすべての走行シーンで走りの滑らかさ、快適性、運転のしやすさを最大限に高めるとともに、燃費およびCO2排出量をさらに低減します。なお、ステアリングコラムには、アルミニウム製のパドルスイッチも標準装備されています。

ステルヴィオのエンジンラインアップは、クアドリフォリオ専用510psユニットのほか、280ps 2.0Lターボガソリンエンジン(8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせ)があります。最高出力280ps(5,250rpm)、最大トルク400Nm(2,250rpm)のオールアルミニウム製4気筒ユニットです。

4×4システムにQ4テクノロジーを搭載
ステルヴィオ クアドリフォリオの革新的な4×4システムは、駆動力配分をリアルタイムでコントロールするQ4テクノロジーを搭載し、トップクラスのパフォーマンスと燃費効率、安全性を約束します。このQ4システムはひと言でいえば、4×4のあらゆるメリットに加えて、RWDモデルが備える優れた燃費とレスポンス良好なパフォーマンス、それにあらゆる走りの喜びをお届けするものです。

Q4システムのアーキテクチャーには、高水準のトルクに対するレスポンスの素早い制御を要求するアルファロメオ独自の技術要件を、コンパクトで軽量な構成で満たすよう設計されたアクティブトランスファケースとフロントディファレンシャルが含まれています。トランスファーケースは先進アクティブクラッチを採用し、きわめてダイナミックな乗り味と優れた燃費効率を両立させています。「次世代」インテグレーテッドアクチュエーターにより、Alfa D.N.A.プロのドライブモードの設定に応じて、速やかなレスポンスと正確なトルク配分を実現します。

サスペンションシステムには専用AlfaLinkテクノロジーを採用
ステルヴィオ クアドリフォリオのフロントサスペンションは、セミバーチャル ステアリングアクシスを採用したダブルウィッシュボーンシステムで、路面の凹凸の吸収を最適化するとともに、ステアリング操作に対して速やかで正確なレスポンスを実現します。このアルファロメオの高度なサスペンション方式は、コーナリング時のタイヤの接地面を一定に保つことにより、非常に高い水準の横方向グリップが得られます。しかし、アルファロメオ・ステルヴィオは速度やその他の条件に関わりなく、常に人間の感性にマッチした自然な走りをお届けします。

Alfaシャーシドメインコントロール
Alfaシャーシドメインコントロール(CDC)システムは、ステルヴィオ クアドリフォリオの「脳」として働き、すべての車載電子装置に対する調整を行います。新型Alfa D.N.A.プロセレクターやQ4 4×4システム、Alfaトルクベクトリングシステム、アクティブサスペンション、ESCなど幅広い技術装備の動作を管理することで、パフォーマンスと走りの喜びを最大限に高めます。基本的には、センサーが検知した加速度や回転速度にしたがってAlfa D.N.A.プロのモードマッピングをダイナミックに調整し、シャーシジオメトリをリアルタイムで状況に適応させるものです。危険な状況を回避・防止する際には、車両の電子制御システムに関わる以下のような特定の制御装置にあらかじめ情報を与えます:シャーシ、パワートレイン、サスペンションシステム、ブレーキシステム、ステアリング、パワーステアリング、ディファレンシャル(カーブ走行時)。

完璧な前後重量配分と理想的なパワーウェイトレシオ
ステルヴィオ クアドリフォリオの設計で最も重視した目標の1つは、走りの喜びを最大限に高めることでした。この目標を達成する上でカギとなったのは、前後アクスル間の完璧な重量配分と最適なパワーウェイトレシオという2つの条件です。前者を確保するには、各部の重量や材料を厳密に管理することが求められました。これについては、この新型SUVのレイアウトの微調整に加え、重量の大きなコンポーネントをなるべく車両の中央近くに配置することで対応しています。また、パワーウェイトレシオについては超軽量材料を使用することで理想的な値を達成しました。例えば、プロペラシャフトにはカーボンファイバー、またエンジン、サスペンション、ブレーキ、ドア、ホイールアーチ、ボンネット、テールゲートにはアルミニウムを採用しています。なおこのような軽量化を行っても、非常に大きな力が加わる条件下でも耐久性や低騒音、最高水準のハンドリングを確保する優れたねじり剛性はそのまま保たれています。

以 上

※ 当報道資料は、2016年11月16日(現地時間)にFCA社が発表したプレスリリースの抄訳です。原文は以下ウェブサイトをご参照ください。
http://www.alfaromeopress.com/press/article/world-preview-alfa-romeo-stelvio