グループPSAおよびFCA、持続可能なモビリティ新時代に向かう

2019年11月1日
Corporate

※プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語版が優先されます。

なお、当文書は英語版プレスリリースの本体部分のみの抄訳です。

 

重要事項

 本プレスリリースは情報提供のみを目的としており、いかなる有価証券、本書に記載されているいかなる事業もしくは資産の一部、またはその他持分の、取引もしくは売却の提案もしくは案内、購入もしくは取得の申込みの勧誘、または取引、購入もしくは取得の案内、または本取引もしくはそれ以外に関するいかなる法域におけるいかなる議決権の行使もしくは承認の勧誘を、意図または構成するものでもなく、また、いかなる法域の適用法に違反するような有価証券の売却、発行または譲渡も行われないものとします。本プレスリリースは、本プレスリリースのいかなる読み手にとって、いかなる方法においても推奨として解釈されないものとします。

 本プレスリリースは目論見書、金融商品開示書類、または欧州経済地域の各加盟国ならびにフランス法およびオランダ法により修正および実施された、特に2017614日付欧州評議会および理事会の指令2017/1129/EUにより修正されたものに基づきその他の募集書類ではありません。

 事業統合取引に伴い米国での有価証券の募集が必要に応じ実施される場合、米国証券取引委員会に提出される有効な有価証券届出書の一部を構成する目論見書を通してのみ行うことができます。本取引に関して米国証券取引委員会に提出された全ての書類およびそれらの参照書類ならびにFCAが米国証券取引委員会へ提出した書類の全ての写しは、米国証券取引委員会のウェブサイトにて入手することができます:http://www.sec.gov

 

Reuil-Malmaison 並びに London発、2019年10月31日

 

グループPSAおよびFCA、持続可能なモビリティ新時代に向かう世界的リーダーとなるべく、協業を計画

 

討議の結果、株式割合としてグループPSA50%、FCA50%の世界的規模の新たなグループの創設に向けて道が開けました。急速に変化する環境の下、モビリティにおいてはコネクテッド、電動化、シェアード、自律モビリティなど新たな挑戦が山積しており、2社が統合されれば、革新技術の揺籃と挑戦に対し速やかに資本効率高く対応すべく、両社は強みを生かしつつ世界中に有する研究開発体制やエコシステムを活用していくことになります。

 

    • 両社が組むことになれば、年間販売台数において世界第4位の世界的自動車OEMが誕生します(870万台)
    • 新会社発足により、FCAが強い北米及びラテンアメリカ市場並びにグループPSAが強い欧州市場において、最も高い利潤幅の獲得が見込まれます
        • 両社の組み合わせにより、ラグジュアリー、プレミアム、メインブランドがグループとして結集され、その相乗効果でブランド力が強化されますストリームの乗用車、SUV、トラック及び軽商用車市場にそれぞれ強い
          • 両社の統合により、持続可能なモビリティ新時代をかたち作る技術、すなわちパワートレインの電動化や自律運転、デジタルなコネクティビティに関して、両社の持つ幅広く、かつ最先端の能力が集結されます
            • 年間約37億ユーロに上る運営においての相乗効果が見込まれ、工場の閉鎖は一切ありません
            • 高い尊敬を集めるマネジメントチームは、非常に優れた価値創造で知られ、過去にOEMを成功させた経験があります
            • オランダに創設される親会社の取締役会は、バランスの取れた構成となり、独立した取締役が過半数をしめます。予定される会長はジョン・エルカン、カルロス・タバレスが取締役としてCEOを務めます

           

          2019年10月31日、Reuil-Malmaison 並びに London発

          Peugeot S.A. の監査役会並びにFiat Chrysler Automobiles N.V. (以下FCA, NY証券取引所: FCAU、ミラノ証券取引所: FCA)の取締役会は、各々全会一致で、各々の全事業体を対象として、50:50の対等合併で完全な統合を目指す方向で検討に入ることに合意しました。同監査役会及び取締役会は、各々の経営陣に対して、今後数週間で覚書を取り交わすべく討議を詰めていくことを一任しました。

          グループPSAおよびFCAの事業を統合する計画は、両社のシニアマネジメントによる集中討議に引き継がれます。両社のシニアマネジメントは、新時代のモビリティへの挑戦に際し、うまく機会を捉えつつ効率的に経営するにあたり、規模、能力、リソースの点において自動車業界をリードする存在を創る今回の大胆な決断は説得力がある、という確信を共有しています。

          現在の統合案は、年間販売台数において世界第4位の世界的自動車OEMを誕生させ、マニエッティ・マレリ及びフォルシアを除く2018年実績を単純に合計する試算ベースで、1700億ユーロ近くの連結売上高(注:マニエッティ・マレリを除くFCAの純売上高と、フォルシアの第三者に対する売上高を除くグループPSAの売上高の合計)、110億ユーロを超える通常営業利益(注:マニエッティ・マレリを除くFCAの支払金利前税引前利益と、フォルシアを除くグループPSAの通常営業利益の合計)となる見込みです。さらに、統合により見込まれる顕著な相乗効果は年間約37億ユーロに上ると見込まれ、それらは車両のプラットフォームやパワートレイン及び技術開発などの大規模投資に際しての資源のより効率的な配分と、統合により拡大する購買力の向上からもたらされます。これらの相乗効果試算は、工場閉鎖は前提とされていません。

          上述の相乗効果の80%は統合後4年間に見込まれています。他方、相乗効果を得るための一時的コストは28億ユーロと予想されています。

          各々の会社の株主は統合後の新事業体の50%の株式を所有することになり、したがって、統合後の利益も等分に享受する見込みです。統合は、オランダに作られる親会社のもとで行われ、新会社のガバナンス構造では、各々の資本金出資株主のバランスをとる一方、取締役の大多数は独立した存在となります。取締役会は11名の取締役で構成されます。そのうち5名(含むジョン・エルカン会長)はFCA側が推薦し、5名(含む専務取締役、副会長)はグループPSA側が推薦します。最高経営責任者は、当面の5年間はカルロス・タバレスが務め、取締役となります。なお、取締役会メンバーは、従業員の代表者であり、あらゆるレベルの法的要件に基づいて決定されます。

          カルロス・タバレスは次のように述べています:「この統合は、全てのステークホルダーに明らかな価値をもたらすものであり、統合後の事業体には明るい未来が開けています。私は過去にマイクと一緒にした仕事に満足しており、これからグレイト・カンパニーを作るべく共に働けることを幸せに思います。」

          マイク・マンリーは次のように述べています:「カルロスと共に、この業界に変化をもたらす可能性のある統合に携わることを嬉しく思います。我々はグループPSAと長年に亘り良い協力関係にありますし、素晴らしい従業員と共に、世界的に一流のグローバル・モビリティ・カンパニーを創り上げることができると確信しています。」

           

          新グループのオランダ国籍の親会社は、Euronext証券取引所(パリ)、

          イタリア証券取引所(ミラノ)、ニューヨーク証券取引所に上場する予定であり、現在、各社の本社があるフランス、イタリア、米国で存在感は維持されます。

          新事業会社では、定款により、loyalty voting programとして、株主総会においては、いかなる株主も投票総数の30%以上を超える投票はできないとする条項(注:オランダ国籍企業におけるNo blocking minority条項;定足数の50%を上回る投票において、全ての議決は単純多数決とする)を設ける予定です。さらに、現行のdouble voting rightsの持ち越しをなくすことも予定されています。新たなdouble voting rightsは統合の終了後、3年間の保有期間を経て成立することとする見込みです。

          EXOR N.V., フランス公的投資銀行(Bpifrance)Participations SA, 東風汽車(Dongfeng Motor Group), プジョー家所有の株式については、統合後7年間は据え置きとされる予定です。そのうちEXOR N.V., フランス公的投資銀行(Bpifrance) Participations SA, プジョー家に関しては、基本的に3年間は所有株式は凍結されますが、プジョー家は例外的に、統合終了後3年間に限り、フランス公的投資銀行(Bpifrance) Participations SA, 東風汽車 (Dongfeng Motor Group)から取得する場合に限って所有株式を2.5%まで買い増すことが許されます。

          統合手続きの完了に先立ち、FCAは株主に対して55億ユーロ相当の特別配当及びComau社の株式を配当する予定です。加えて、同じく完了に先立ち、Peugeot社は株主に対して、フォルシア社に所有している46%の株式を配当する予定です。これらの措置により、統合後の各々のグループの株主は、同等に統合後の相乗効果と利潤を享受できる一方、FCAが北米で有する差別化された地盤とラテンアメリカで有する強い立場、そしてそれらの地域で市場リーダーであることによる利益の価値を享受できます。またこれにより、FCAのハイエンドの世界的ブランドであるアルファ ロメオとマセラティの潜在的発展性を勘案した付加価値も反映されます。

           

          合理的なプラットフォーム選択と投資の最適化をベースとして製品ポートフォリオが拡大されることにより、市場の全セグメントが、アイコン的なブランドと強い訴求力を持つ製品群でカバーされます。

           

          統合案は今後、各々に関係する従業員を代表する団体に情報提供され協議されるプロセスを経て、覚書と最終文書に関する最終的な取締役会承認などの慣例的完了条件の確認に供されます。

           

          英文リリース本文:https://www.fcagroup.com/

          以上

           

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