FCA、職場の健康と安全に最大限の注意を払い、イタリアのセベル工場で生産を再開

2020年5月1日
Corporate

2020年427日、ロンドン:イタリアのアテッサにあるセベル工場で、生産が再開されました。PSAグループとの合弁工場であり、国際市場向け商用車の主要な生産拠点の一つであるこの工場では、6,000人を超えるほぼ全ての従業員の職場への復帰と生産の再開に向けて、様々な安全衛生対策が実施されました。これらの対策には、30m2を超えるワークショップフロアの消毒、約130の手の消毒用ディスペンサーの設置、安全対策を告知するための15の大型の看板と25のビデオモニターの設置、6,000冊以上の情報パンフレットと18,000枚のポスターの配布、工場入口の12台の体温測定用のモニタリングカメラ、従業員がシフト中に使用した機器を清掃・消毒するための600以上の装置の設置などが含まれています。上記およびその他の対策は、49日にイタリア労働組合のFIM-CISLUILM-UILFISMICUGLMAQCFRFIOM-CGILとの間で締結された協定にも明記されています。この合意により、イタリアにおけるすべてのFCA拠点において、一連の包括的な対策が実施され、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)危機によって中断された生産活動を再開するにあたり、労働者の最大限の保護が実現しています。同時に、セベル工場へコンポーネントを供給するため、カッシーノ、ポミリアーノ、テルモリ、ミラフィオーリの各工場でも限定的な生産活動が再開されました。

FCAのEMEA地域担当最高執行責任者(COO)であるピエトロ・グロリエは、次のように述べています。「本日、私たちは、アテッサのセベル工場において、従業員を守ることが最優先事項であることを明確に示しました。著名な感染症学者やその他の専門家と協力して厳格な分析と準備を行い、労働組合と合意した結果、セベル工場の再開とともに、研究開発活動も始動し、トリノとメルフィでは電気自動車およびハイブリッドモデルの量産前試作も開始されました。私たちはイタリア政府や地方自治体と連日協力して、生産施設やオフィスで働いている人々の安全を確保しながら、イタリアで生産を再開するための準備を整えてきました。」 317日に生産が停止された後、従業員が職場に復職する前に、工場の清掃と消毒が繰り返し行われました。これらの活動は、18か所の休憩所、52か所のトイレ、7,400以上のロッカーを備えた29か所の更衣室、2か所の医務室、4か所の食堂に対して実施されました。

食堂には人数制限が導入され、利用時間を延長することで、人と人との距離を最低でも1メートル確保できるようにしています。これらのエリアには、従業員用の消毒剤(消毒用ジェル、抗菌石鹸、表面クリーニングキットなど)も備え付けられています。安全のための標識や注意事項も、工場全体に掲示されています。

生産を開始する前に、セベル工場の全従業員に、WhatsAppおよびEメールでウェブページのリンクが送信され、自習用ビデオにより、各生産現場で講じるべき対策が説明されました。これらの対策には、人と人との距離を最低1メートル以上確保すること、石鹸と水または消毒ジェルで手を洗うための指示、共同のディスペンサーからカップまたはウォーターボトルに水を補給する際の注意事項、会社のカフェテリアを使用する際の新しいルール、会議の適切な管理方法などが含まれます。従業員には、新型コロナウイルス感染症の症状を認識して対処する方法と、緊急時に実行する予防策に関する指示も提供されました。

生産エリアとオフィスエリアは、健康および安全に関する特定要件に基づいて再構築された結果、作業員の配置が見直され、組立ラインで近接して作業する作業員同士の距離も増やされています。生産現場では、特有のニーズを考慮しながらも、エリア間の人員の移動を可能な限り最小限に抑えています。同様の対策が共用エリアにも実施されています。工場の85か所のオフィスでは、従業員同士の間に、保護用のパネルが設置される一方で、ワークステーションの位置も再配置されました。休憩はエリアごとに、それぞれのシフトの間に時間をずらして行われます。

 

今後数日間で、安全基準に関するトレーニングが、eラーニング、標準の社内コミュニケーション・チャネル、専門の医療担当者の支援を受けた部門マネージャー経由で実施されます。

本日、セベル工場のすべての従業員には、医療用マスクと手袋を含む個人用キット(毎日提供)と、各個人のワークステーションを掃除するときに着用する保護メガネが提供されました。

公共交通機関を利用している従業員には、通勤の際に使用する追加のマスクも配布されました。

さらに、FCAと労働組合が署名した合意に含まれているとおり、セベル工場のすべての入口では、厳格なチェックが実施されています。徒歩または車で敷地内に入るすべての人は、適切な保護具を着用した救急チームと医療スタッフが操作するサーマルカメラまたはリモート温度計で体温を測定する必要があります

 

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