アルファ ロメオ、2021年F1シーズンに向け、 ザウバー・モータースポーツとのパートナーシップを継続

2020年11月4日
Alfa Romeo
  • アルファ ロメオとザウバー・モータースポーツが2021年 F1世界選手権のパートナーシップを継続
  • 2020年のイモラ・グランプリには、パートナーシップ更新を記念して、アルファ ロメオ・チェントロ・スティーレによってデザインされた特別なカラーリングを纏ったC39 F1マシンが登場
  • レース・ウィークエンドには、アレーゼのアルファ ロメオ歴史博物館で数多くのイベントを開催

2020年10月29日 トリノ アルファロメオとザウバー・モータースポーツは、2021年のF1世界選手権に向けて再び総力を結集します。モータースポーツの世界で最も認知度が高い2つのブランドのパートナーシップは、アルファ ロメオがタイトルスポンサーとしてチームに参加した2018年に始まりました。過去2年間、チームはドライバーとコンストラクターの両方のチャンピオンシップでポイントを積み重ね、2020年は総合ランキング・トップ8に入ることを目指して戦っています。

フレデリック・ヴァスール、アルファ ロメオ・レーシング・オーレン・チーム代表兼ザウバー・モータースポーツAG最高経営責任者(CEO):

「アルファ ロメオとのパートナーシップの延長は、両者が熱望していました。アルファ ロメオにとって、ザウバーは、優れたパフォーマンスを備えた、信頼に値するパートナーです。私たちは、アルファ ロメオの栄光の歴史とサクセスストーリーを、ザウバーという名称の下で示せることを誇りに思います。私たちは常に、この関係が長期的に実を結ぶことを目指してきました。過去3シーズンでは確固たる基盤を構築したので、2021年シーズン以降にこの努力が報われることを目標に戦います。」

マイク・マンリー、FCA最高経営責任者(CEO):

「レースとパフォーマンスは、アルファ ロメオの遺伝子に組み込まれています。アルファ ロメオ・ブランドは、サーキットで誕生し、今日に至るまで、最先端のテクノロジーを必要とする世界最高峰のモータースポーツで戦い続けています。ザウバーとのパートナーシップにより、アルファ ロメオ製品にはモータースポーツのノウハウがフィードバックされ、お客様にメリットをもたらしています。その一例は、高度なエアロダイナミクスに関するザウバーのテクノロジーを採用した、新型Giulia (ジュリア)GTAおよびGTAmです。」

パートナーシップの延長を記念した特別なカラーリング

今回の発表を祝い、イタリアン・レーシングファンに敬意を表して、アルファ ロメオは、イモラ・サーキットで開催される次戦のエミリア・ロマーニャGPにおいて、C39 F1マシンに特別なカラーリングを施します。

チェントロ・スティーレ(アルファ ロメオのデザインスタイル・センター)によってデザインされたこのカラーリングは、エンジンカバーの上部とリアウィングのエンドプレートにイタリア国旗を配し、“スピード・ピクセル”と呼ばれる2020年のカラーリング・テーマに、直線的でダイナミックなグラフィック処理を組み合わせています。

アルファ ロメオ110周年記念のロゴは、“Welcome back, Imola”という言葉とともに、エンジンカバーおよびマシンの目立つ場所に配置され、今シーズンにF1レースが開催されるサーキットの中で、イモラ・サーキットが最も注目すべきサーキットの一つであり、イタリア最高のサーキットであることを示します。ツーリングカーレース、スポーツ・カテゴリー、そしてF1世界選手権に至るまで、イモラ・サーキットは、アルファ ロメオの栄光の歴史の主要な舞台となってきました。

レース・ウィークエンドにアルファ ロメオ歴史博物館で各種イベントを開催

レース・ウィークエンドには、アルファ ロメオ歴史博物館がファンの方々のホーム・グラウンドとなり、数多くのイベントが開催される予定です。レースの模様は、ジュリアホールの大型スクリーンにライブ中継され、ファンの方々はF1の感動をその場で体験することが可能です。さらに、イモラGPの開催を記念した、特別イベントも行われます。アルファ ロメオ歴史博物館では、手に汗握るピットストップ作業を体験することができる、「アルファ ロメオ・ピットストップ・チャレンジ」が開催されます。アルファ ロメオ・レーシング・オーレン・チームと協力して行われるこのイベントで、参加者はF1のピットストップで行われるタイヤ交換を実際に体験することができます。 ファンにとって見逃せないもう一つのイベントは、アルファ ロメオのエンジンを搭載した希少なモーターボート、“Seahorses”(シーホース)の展示です。アルファ ロメオは、1950年と1951年のF1世界選手権でタイトルを獲得しましたが、伝説的なエンジン、Alfetta(アルフェッタ)は、パワーボートの世界でも数多くの栄光を手にしています。

アルファ ロメオとザウバー・グループ:技術的および商業的パートナーシップ

アルファ ロメオとザウバー・グループのパートナーシップは、レースだけにとどまりません。このコラボレーションにより、ザウバーの高度な技術的専門知識が、アルファ ロメオの量産モデルにフィードバックされています。この作業では、ザウバーのエンジニアリングおよび空力部門のノウハウに加え、複合素材における熟練技術や積層造形と呼ばれる製造技術が活用されています。

アルファ ロメオはまた、ザウバー・エンジニアリングに、Giulia GTAおよびGTAmのほぼすべてのカーボンファイバー製コンポーネントの製造を委託しています。これは、特に空力特性に影響を及ぼすパーツに適用され、新しいフロントバンパーと調整可能なフロントスプリッター、サイドスカート、ディフューザー、GTAスポイラー、GTAmエアロウィングなどが含まれます。Giulia GTAmは、手動で調整可能なフロントウィングとリアウィングにより、ドライバーのニーズと好みに正確に合わせて、あらゆる種類のサーキットや公道に空力性能を適合させることができます。風洞実験室によるエアロダイナミクスの研究は、ウィングだけに留まりません。この研究の成果は、Giulia Quadrifoglio(ジュリア・クアドリフォリオ)のように、完全にカバーで覆われたアンダーボディ構造にも活かされています。GTAとGTAmは、車両のグラウンド・エフェクトを高めることができる、新しい専用のエアエクストラクターを装着することにより、高速走行時における優れたグリップを実現しています。特に、Giulia GTAmでは、極めて集中的な空力処理が行われた結果、Giulia GTAと比較して2倍の負圧が生み出されています。これまで、セグメントのベンチマークとされてきたGiulia Quadrifoglioと比較すると、その値は3倍にも達しています。

世界中のサーキットにおける110年の歴史

1910年6月24日の創業から1年後、アルファ ロメオは、モデナで開催された最初のレギュラリティ・レースで優勝を飾り、モータースポーツの世界に公式デビューを果たしました。それ以来、アルファ ロメオは、数多くの国際選手権で優勝および表彰台を獲得し、レースにおける栄光の歴史を築き上げてきました。アルファ ロメオとF1の絆は、モータースポーツの歴史において切っても切れない関係にあります。イタリアではBiscione”(ビショーネ)をエンブレムに継承されたことで知られているアルファ ロメオは、1950年に究極のモータースポーツとして初開催されたF1世界選手権に、ジュゼッペ・ファリーナが駆るアルファ ロメオGran Premio Tipo 158“Alfetta”(グランプレミオ・ティーポ158“アルフェッタ”)で参戦し、年間タイトルを獲得しました。その翌年の1951年にも、ファン・マヌエル・ファンジオとAlfetta 159(アルフェッタ159)が同じ栄冠に輝いています。ザウバー・モータースポーツとのパートナーシップの更新は、今年、創立110周年を迎えたアルファ ロメオの祝賀プログラムを理想的に補完するものです。

※英文オリジナルリリースに関してはNewsroom: FCA Media Websiteをご覧ください。
http://media.fcanorthamerica.com/newsroom.do?id=292&mid=446

以上