FCA、健康と安全を最優先に北米生産拠点の業務再開を準備

2020年5月15日
Corporate

2020年5月12日、ミシガン州オーバーンヒルズ

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、北米生産拠点の業務再開を準備する中で、従業員、その家族、および周辺地域社会を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から守るために安全基準を強化する包括的プログラムを策定して、実施しています。

「FCAにとっての最優先事項は、何よりも従業員を守るべく正しく行動することです」と、FCA最高経営責任者(CEO)のマイク・マンリーは述べています。「従業員が安心安全を感じながら仕事に取り組み、自身を守るためのあらゆるステップを講じられるよう、労働組合と密接に連携して手順を策定しました。」

「世界中の専門知識を集結させ、ベストプラクティスに基づいて、生産プロセスの見直しを図り、従業員の安全を維持する包括的な手順を作成しました」とマンリーは付け加えています。「従業員は、仕事環境が変わっていることに気づくでしょう。私自身もデトロイト地域の工場を訪問し、チームメンバーと会い、フロアを歩いてきました。これを良い機会と受けとめ、安全手順を実行に移し、人々の安全を守るために素晴らしい仕事をしてくれたすべてのメンバーに心から感謝します。」

3月18日に米国、カナダ、メキシコの工場の操業を停止して以来、FCAは中国とイタリアの拠点の操業再開を可能にするベストプラクティスの導入に取り組んできました。世界保健機関(WHO)、米国疾病予防管理センター(CDC)、労働安全衛生管理局(OSHA)の推奨事項に即して、従業員が自分自身と同僚を守るためのアクションおよび堅牢な手順をまとめ、「Return to Work」(職場復帰)パッケージの一貫として、約47,000人の米国およびカナダの従業員にメール送信しています。メキシコでは、直接トレーニングを通じて、同一の情報を共有します。

FCAは、多層的な保護手段を講じて、新型コロナウイルス感染症と戦っています。例えば、清掃や消毒の実践、およびソーシャル・ディスタンシングの確保などが含まれますが、最も重要なことは、FCAの各種設備を利用するすべての人々の健康と安全を守ることです。これに鑑み、FCAは従業員だけでなく、すべての来訪者に 「Daily Health Risk Assessment」

(毎日の健康リスク評価)の遵守をお願いしています。これには、以下の内容が含まれます。

  • 職場に来る前あるいは施設に来訪する2時間以内に、FCAが提供する粘着式体温計または個人の体温計によって体温を測定する。
  • 出社および来訪の際に自己検診問診票に回答し、提出する。

追加の安全策として、熱探知カメラを設置しており、従業員および来訪者が報告した内容通りか確認します。

政府機関の指示に従い、従業員には、施設にいる時は会社が提供するマスクと安全メガネを必ず着用することが義務づけられます。また、消毒スプレーを塗布またはクリーニングする際は、手袋と安全メガネを着用するよう求められます。FCA設備を訪れる来訪者および契約者は、施設に入る際に個人用保護具(PPE)を用意する必要があります。

FCAは、生産休止期間中に清掃およびソーシャル・ディスタンシングに関する対策を完了し、業務再開に向けて設備の準備を整えています。具体的な対策は、次のとおりです。

  • 清掃および消毒:
  • 5,700万平方フィート(5,295,473㎡)を超える生産フロアスペースの清掃と消毒
  • 共有エリアおよび頻繁な人の往来がある領域(回転ドア、トイレ、カフェテリア、

ロッカールーム、会議室)用に策定された清掃と消毒のスケジュールを強化

  • 上記エリアの効率的な清掃のため、135台の手持ち式噴霧器を導入
  • 全ワークステーションに清掃/消毒用品を提供し、表面の清掃と消毒を徹底
  • 全施設に2,000以上の手指消毒スプレーを設置
  • 新しい基準が遵守されていることを確認するための毎日の監査を実施
  • ソーシャル・ディスタンシング:
  • 17,000カ所以上のワークステーションにて、6フィート(約183cm)のソーシャル・ディスタンシング・ガイドラインの遵守について分析および評価を実施
  • 4,700カ所以上の作業エリアおよびワークステーションのデザインを見直し、または保護バリアの設置を通じて、ガイドラインを上回るソーシャル・ディスタンシングを確保
  • アクリル製パーティションを設置するとともに、休憩エリアおよびカフェテリア、また、全建物のソーシャル・ディスタンシングに関する視覚的な管理ガイドを策定
  • 時差始業、休憩および昼休みの延長により、従業員の密集状態を最小限に抑制
  • 一度に8人以上が集まる従業員の会議を停止し、可能な限りバーチャル・ミーティングに切り替え
  • 施設の訪問者用の新しい承認手順を導入

製造再開に当たって、FCAは、WHO、CDC、OSHAの推奨に従って、すべての生産拠点で毎日の清掃および消毒を実施し、清掃/消毒レベルを引き上げ、これを維持します。人々が触れる場所の他、人が頻繁に行き交う領域、および使用頻度が高い領域のシフトあたり清掃/消毒頻度を増やすとともに、シフトあたり10分間をワークステーションの清掃および消毒に費やします。

従業員および来訪者に対して、清掃、ソーシャル・ディスタンシングの確保、必要な個人用保護具、手洗いまたは消毒に関する適切な手順を示し、健康と安全の推進をテーマとする看板を全設備に設置します。今後、従業員は、初日業務の一貫として、小グループによるトレーニング・セッションに出席し、新しい方針および手順を学習します。

「多層的な保護を実施して、この新型ウィルスへの感染を防止するため、入念なアプローチを採用しています」と、FCAグローバル・チーフ・マニュファクチャリング・オフィサーのスコット・ガーバーディングは述べています。「事業再開を成功に導く鍵は、従業員ひとりひとりが握っています。今後の環境では、私たち全員が自分の安全と周囲の人々の安全に責任を持つ必要があります。効果的な業務再開には、私たち全員がしっかりと状況を理解し、教え合い、忍耐を持つことが大切です。」

FCAは、全施設の状況の監視および監査を継続するとともに、連邦および州政府当局による新型コロナウイルス感染症に関する最新情報のモニタリングを続け、必要に応じて、追加の安全策および手順を実行します。

FCAについて

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、アバルト、アルファロメオ、クライスラー、ダッジ、フィアット、フィアット・プロフェッショナル、ジープ®、ランチア、ラム、マセラティを含むエキサイティングなブランド・ポートフォリオにより、自動車を設計、エンジニアリング、製造および販売する世界的な自動車メーカーです。また、Moparブランドを通じて、パーツとサービスの販売も行っており、さらにComauおよびTeksidブランドの下、コンポーネントおよび製造システムも提供しています。FCAの雇用者数は、全世界で約20万人です。

FCA(NYSE: FCAU/MTA: FCA)の詳細に関しては、公式ウェブサイト(www.fcagroup.com)をご覧ください。

 

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本リリースの原文に関しては、FCA US LLCメディア専用サイト(http://media.fcanorthamerica.com)を参照ください。